中小企業の社外CFOの活用方法

今回は中小企業の社外CFOの活用方法について、私の見解を纏めたいと思います。

当然、色々な考え方があると思いますが、多くの中小企業において、IPO(株式上場)対応、資金調達(銀行借入は別)、M&A等のニーズは高くはないのではないかと考えています。

それよりも、会社を中長期でうまくいくような仕組みと体制構築を望んでいる社長が一定数いらっしゃると考えています。

1.経営管理

経理部や顧問税理士から月次データが上がってくるが、分析は行っておらず、経営に活かせていないといった会社はかなり多いです。

このような場合、社外CFOが経理部や顧問税理士と丁寧に会話をして、適切なデータを得られるようにして、経営者にレポートすることにより、経営者の時間を本業に集中させることが可能になります。

また、経営管理をプロに任せるのみならず、銀行等の外部専門家との交渉も任せられるのは大きいはずです。

私も事業会社のCFOの立場で、銀行から新規の借入の交渉、既存借入の利率交渉、振込手数料の大幅削減等を行いました。

会社の実力を適切に理解頂き、銀行にとってのメリット、交渉が妥当である事を理解頂ければ納得頂けました。

過去に、顧問税理士や顧問弁護士の先生方との窓口業務も対応することにより、先生方に専門家本来の力を出して頂ける事に繋がり、会社にとってメリットが大きかった事も記憶しています。

2.社員との調整役

経営者が見ている視点と、雇われている社員の視点は異なります。

私も社員時代は、経営陣の考えや気持ちを理解する機会もありませんでした。

しかし、自身が経営陣となり全社的視点・経営視点を持って推進していくにつれて、従業員との考え方の違いに改めて気づきました。

私も社員経験があるので、社員がどのような事を考えているかある程度わかるので、丁寧に説明する機会を設けましたが、理解してもらうことはやはり難しかったと思っています。

このような認識の差は、経営陣が主となって会話するよりも、経営陣に近い立場ではあるが、社外の人間が会話することは有益だと思います。社外の人間であるが故に、色々な情報が入ってきます。

実際、社外CFOの立場で人事制度や社員の相談に乗っている際、「経営に近いけど社外の信頼出来る方と会話出来る事は本当にありがたい」という意見も頂きました。

当然、経営者にも言って欲しくないという事については、本人の為にも言いません。しかし、重要な事項については一般論として経営者に伝えて、改善に向けたアクションを取れるようにサポートすることが、経営者や会社にとって必要になります。

3.経営者の考えの整理・ブレスト

経営者は孤独になりがちです。

当然、ご友人等はいらっしゃると思いますが、経営に関する相談は友人でもしにくい現実があります。

社内で相談する際、どうでしょうか?

多くの企業では、経営者に物申す社員はほぼいないですし、そもそも経営に対する情報や経験が異なることからも、適切な意見が聞けない可能性が高いです。それも中小企業においては仕方が無いと考えられます。

そのため私は、経営者に対して、客観的な立場から、その会社の経営状況を理解している立場から、気付きや意見を言うことには価値があると考えています。

当然、経営者の気持ちを鑑みた上で発言することが前提になりますが、PLやキャッシュ・フローに関する事、法務的なリスク、広報IR的な側面等から、社内を良く知る人材からの意見は重要性が高いと考えています。

私も経営陣として新規事業やM&Aに関する会議においては、PLやキャッシュ・フローに関する事のみならず、様々な観点から意見を述べて意思決定を推進するように心がけていました。

 

以上、本記事により、中小企業で社外CFOを活用するイメージが少しでも持てたら幸いです。

引き続きよろしくおねがいします。

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