事業部門と管理部門の良好な関係
事業会社において、事業部門と管理部門の関係性は非常に重要になるので、あるべき関係性について記事にしたいと思います。
管理部門と事業部門の関係性が良くない企業は、一定数存在すると思います。
過去、そういった会社を多数見てきました。
私は、どちらが偉いといったことはないと考えていますが、会社を強くするためには、事業部門と管理部門が相互に協力する体制を構築する必要があります。
その際、私が管理部門として意識し、実践してきた事を以下に纏めます。
1.事業部門あっての管理部門
会社は事業を推進するからスタートします。
従って、事業部門→管理部門の順に部門が立ち上がるケースがほとんどです。
そのため、「事業部門があっての管理部門」であることを、管理部門の方は認識する必要があると思います。
事業部門を支える役割として、管理部門があることを意識する必要があると考えています。
当然、だからといって、「事業部の方が管理部門よりも偉い」といった事では無い点に留意して下さい。
2.事業部門と管理部門は相互に協力が必要
では、管理部門は事業部門の言う通りに作業していれば良いかというと、それは違います。
事業部門の状況を理解した上で、「会社として守って頂く事は守って頂く」という、毅然とした態度が必要になります。
会社として必要な事を事業部門に伝えられないのであれば、管理部門としての役割を放棄していることになりかねません。
その際重要な事は「何故、それが必要なのか?」事業部門に説明することが重要です。
管理部門からお願いする事は、事業部門にとって面倒くさいと感じる事も多いので、それを遵守して頂く理由をきちんと説明する必要があります。
そういった説明責任を果たした上で、事業部門と管理部門が相互に協力出来る信頼関係を構築する必要がある点に留意して下さい。
3.管理部門が事業部門に貢献出来ることは何か
事業部門に対して、管理部門から、一方的に依頼ばかりしていると、関係性は悪化していく可能性があります。
そういった時に大事な事は「管理部門の顧客は誰なのか」という視点です。
私は、管理部門の顧客は、会社に関わる方全てだと考えており、事業部門も管理部門の顧客と考えています。
従って、管理部門から、事業部門に対して何が貢献可能なのかについて考えて、サービスを提供するといった事を意識されると良いです。
実際、そういった視点を持って事業部門と接していると、明らかに事業部門の反応が変わります。
お互いに信頼関係を構築する上では、事業部門は管理部門を、管理部門は事業部門をリスペクトする事が重要になります。
以上、事業部門と管理部門の関係性について纏めさせて頂きました。
両部門が一定協力出来る会社は強いので、本記事を参考にしていただければ幸いです。