社外CFO業務の進め方
本日は、社外CFO業務の進め方について紹介します。
当然、クライアントの状況に従って、柔軟に対応させて頂きますが、一般的には、以下のような流れで進めていければと考えています。
大事なことは、会社の成長のために、関係者が当事者意識を持って進める事だと私は考えています。
1.課題の確認
まずは経営者と会話させて頂きまして、何について課題を持っているのかを把握します。
私の経験上、大きく分けると「ヒト・モノ・カネ」の3つが多いと考えており、特にカネとヒトの部分については、経営者以外が対応した方が良いのではないかと考えています。
経営者が感じる課題についてはこの記事を参照下さい。
経営者との対話によって、重要性や優先度、どのようにして私が関与していくかについて整理します。
2.ビジョンの確認
経営者のビジョンを確認させて頂きます。
中長期で何を目指しているのか、そして、目指している姿を実現するために、どのようにサポート出来るかについて整理します。
ビジョンの達成は中長期になるため、時間を要しますが、ビジョンから逆算して、今何をするべきなのか明確にすることが重要だと考えています。
3.経営数値の確認
経営者の課題は多岐に亘りますが、最終的には、経営数値に反映されます。
事業の成果や人材に関する事等、経営数値に反映されるため、やはり足元の経営数値の確認が重要になります。
経営数値を確認しながら、現状把握されている事、私が気づいた事等について会話する必要があると考えています。
4.事業計画の確認
足元の経営数値を確認した後、当期の事業計画を確認させていただきます。
事業計画が無い場合、足元の数値が良いのか悪いのか、判断が難しくなってしまいます。
もし、事業計画が作成されていない場合は、経営者と共に作成していきます。
最初から精緻なものを作成するのではなく、スピード最優先で作成し、実績値を確認しながら精度を高めていくという進め方が良いと考えています。
5.重要社員との対話
事業計画を作成した場合、経営者の一方的な数値になってしまっては、社員との関係性が悪化してしまう可能性があります。
会社の規模や社員の役割等にもよりますが、重要社員がいる場合は、その方に内容を説明して、納得頂く必要があります。
社長一人会社ではない限り、重要社員を巻き込み、当事者意識を持ってもらう事が大事だと考えています。
重要社員の成長も鑑みた際、
6.月次訪問
月次訪問の際には、会社が作成した実績数値を事前に共有頂きまして、実績数値を基に事業計画と比較して、課題や今月以降に実施するべき事を会議で明確にします。
最初の数ヶ月は、不慣れな場合はあまりうまく行かない事もありますが、月次でPDCAを回し始める事により、課題解決型の組織になっていきます。
その会議に重要社員に参加頂くと、その方の成長にも繋がります。
月次訪問の中で、その他、人事に関する事等を対応していきます。
今回の記事では、社外CFO業務の大まかな流れについて説明させて頂きました。
クライアントによって、課題や対応してもらいたいことに差がありますが、大きな流れは変わらないです。
是非とも参考にして頂ければ幸いです。